事業内容・活動内容
「日本の真ん中からオーガニックを広めよう!」をテーマに、《“農”を基盤とした持続可能な社会》を目指し次の活動を行っております。
①農活コミュニティ【耕し隊】…有機生産者の援農サポート及び、有機栽培による耕作放棄地の再生に取り組む市民サークルです。
②田舎暮らし体験…一泊二日のアグリツーリング。山間地域の機能を学ぶ、農家の体験をする、自然と遊ぶ。田舎ならではの「なにもない」を楽しむ2日間。
③『米(my)パートナー』ミーティング…『米(my)パートナー』限定のオンラインサロン。お米の栽培の進捗状況を聞く、農業を学ぶ、いろんな人たちと交流する。月に一度の“農”で繫がるサロンコミュニティ。
④OrganicFarmer図鑑…岐阜県の有機生産者を紹介するInstagramのWEBマガジン。
苦労していること・苦労してきたこと
現在、日本の農業は、高齢化、担い手不足により、生産者の減少が進んでいます。なぜこのような状況になっているのか?それは、「資金面、労働面のリスクを生産者だけが背負っている」からです。単純に《農家が稼げる仕事》であれば、一般のサラリーマン同様、働き手がここまで減ることはありません。農家が減っている1番の原因は「農家が儲からない」ことです。
私たちは、この問題を解決する為の方法として、「日本の人口の1%である120万人から毎月コーヒー一杯分の500円だけ集めて、担い手を育てる仕組みをつくれないか?」と考え、何百人という人たちへ呼びかけを行ってきましたが、なかなか想いは通じず「たった500円すら惜しむ人がこんなにも多いのか…」と現代の日本人の心のゆとりのなさをひしひしと感じています。また、耕し隊の募集も随時行っておりますが、毎回集まることはなく、まだまだ日本の農業、食糧事情に対し、危機感を感じている日本人があまりにも少ないということを痛感しています。
現時点で苦労していることは仲間、活動資金があまりにも不足している点です。
活動実績
2022年 耕し隊のきっかけとなる農家体験を個人でスタート。
2023年 NPO法人オーガニックスプレッドジャパンを設立し、耕し隊の募集をスタート。田植え体験や稲刈り体験、田舎暮らし体験を実施。オーガニックを推奨するママコミュニティのお米づくりをサポート。
村の給水ポンプのトラブルで田んぼに水が行き渡らず不作となる。
2024年 他団体健康応援隊との体験コラボ企画を実施。村の給水ポンプのトラブルが続き、田んぼに水が行き渡らず不作となる。
2025年 米不足による物価高騰を受け、消費者参加型の農業を本格的に進めるべく、田んぼのオーナー制度『米(my)パートナー』をスタート。
事業・活動を始められた経緯と解決したい社会課題
◆活動をはじめた経緯
代表である木戸脇は2021年より祖母から託された農地を守っていく為に個人で有機農業をスタートするも、JAも行政もフォローする姿勢を見せず、なんのサポートもないまま実績をつくる日々を続ける中で、多くの困難にぶつかり農業の過酷さを身をもって経験する。そこで感じたことは「農家だけで農業をやろうとするから担い手が増えない。消費者の農業に対する理解を深めて、消費者参加型の農業モデルを確立させる必要がある」と思い、OSJの発足に至りました。
◆解決したい課題
①輸入依存からの脱却
耕作放棄地を無くし、食料自給率の向上を図り、輸入依存から脱却する。
②担い手減少の抑止
農業従事者の地位の向上と適正な収入が得られる仕組みを確立する。
③東京人口の地方分散
山間地域の機能を維持し、日本の原風景を次世代へと残していく為、都会で暮らす若者が地方に移住できる体制を整備する。
④社会的弱者の生活向上
農業を稼げる仕事に変え、シングルマザーや虐待孤児などの拠り所になるような産業にする。
将来の展望・目標・VISION・志
◆将来の展望
2025〜2026年
『米(my)パートナー』を300口集め、「山間地域でも米農家として自立できる」モデルを日本の真ん中につくる。
2027年
モデルが確立できたら研修生の募集と耕作放棄地の受入れを進め、担い手と栽培面積を拡大していく。
2028年以降
『米(my)パートナー』と研修生の募集、耕作放棄地の受入れを繰り返し、生産量を増やしていく。
一定の収穫量を超えたところで地域の有機生産者との連携を図り、お米を主原料にした加工品(甘酒、日本酒、米粉、米油、麹、味噌、醤油、みりん、ドレッシング、米糠化粧水、米糠入浴剤など)の開発を進める。
※需要の高い加工品を展開できれば素材の生産者の利益にも繋がる。
10人の生産者が育ったところで農村地域の再生希望地域を募り、生産者を派遣する。
2030年
「Global Organic Produce Expo.(オーガニックの祭典:米)」や「BIOFACH(オーガニック見本市:独)」へ出展し、富裕層や海外セレブへ販売を開始。
※一定の売上をクリアしたところで利益の10%をPOINTとして『米(my)パートナー』へ還元。
※先行者特典検討中。
2032年
岡山支部、山形支部を設置。
2033年
京都支部、群馬支部を設置。
2034年
大分支部、北海道支部を設置。
2050年までに47都道府県に支部を展開。
◆目標
日本から耕作放棄地を無くし、食料自給率を最大限まで引き上げ、輸入依存からの脱却を図り、食糧と経済のバランスの取れた日本を創る。
◆vision
「”農” を基盤とした持続可能な社会の実現」
◆志
“農業“ という仕事を一般的なサラリーマン以上の生活水準に引き上げ、子どもたちがなりたいと思える職業にし、担い手が絶えることのない国にする。
現代の日本では「食べ物がいつでも手に入ることが当たり前」になっており、食べ物は命を繋ぐものから、どれだけ安く美味しいか?という娯楽的な感覚のものに変わりました。その当たり前という感覚は「人は食べ物がなければ生きていけない」という人間の普遍的な構造を忘れさせる要因となっています。”命”を支え繋ぎ止める為の食糧を育てる生産者の生活よりも、自身の利益や快楽ばかりに意識が向き、「農業は儲からない仕事」と軽視し、食料よりもお金を優先し続けてきた結果、食料自給率の低下、農家の減少、食糧生産の脆弱化、更には山間地域の過疎化、原風景の荒廃、獣害の拡大に繋がっています。
私たちは、日本から耕作放棄地をなくし、誰もが食糧が行き渡り、これからの日本を支える次世代の子どもたちが食糧面も経済面も安心して暮らしていける社会を実現します。
団体情報
団体名:NPO法人オーガニックスプレッドジャパン
住所:〒501-3203 岐阜県関市神野3052-2
代表者名:木戸脇 大樹
メールアドレス:organic.spread.japan@gmail.com
サイトURL:https://www.osj-gifu.com/
SNSアカウント:https://www.instagram.com/organicspreadjapan
				