事業内容・活動内容
自然と共に生きる、命に優しい養蜂
私たちは農薬や化学薬剤などを一切使用せず、ミツバチや地球環境、皆様の健康に優しい養蜂を行っている養蜂園です。 農薬に弱いミツバチの命を守るため、周囲の環境にも配慮し、養蜂園の周囲を全て無農薬にする「人の手が程よく入った里山づくり」に取り組んでいます。
山口の谷合にある里山「仁保(にほ)」というのどかな農村で、みつばちたちと共存する養蜂農園を営みながら、築180年以上の古民家を改装し、そこでははちみつ直売所やはちみつスイーツなどを販売する店舗を運営しております。
私たちは、自然の恵みをそのままに、ミツバチの贈り物を皆さまに感じていただきたいと願っています。 何も手を加えずに、絞っただけの、高波動で高品質なはちみつそのままをお届けしています。
ひとつ理念として、「非加熱」や「生はちみつ」といった言葉を、私たちは積極的に前面に出してはおりません。 その理由は、「非加熱、生はちみつ」であることは私たちにとっては基本的なことであり、特別視するものではないからです。さらに、「生」という言葉の定義は曖昧であり、単純に説明することは難しいのが実情です。 私たちが本当に大切にしているのは、ミツバチたちとの関わり方や飼育の過程に関心をもち、飼育はケミカルフリーであることや、ミツバチの周囲の自然環境を整え、人と自然とが調和ができるように細心の注意を払うことです。
「自然との調和と共生」をテーマにした、 私たちと同じような活動が全国へ拡がり、これが「自然社会」へと移行する新しい時代の基盤となると信じております。 皆さまからの深い理解と共感をいただき、皆様と共に良い未来へ向けて活動できること。 それが、私たちときつ養蜂園にとって、何よりも価値あることです。 この思いを共有できますと、大変嬉しく思います。
店舗の説明
山口県は、多様な地形からなる豊かな自然環境に恵まれた地域です。 沿岸部は日本海と瀬戸内海に面し、中心部は標高差があり山々が深く、この地の恵みである独特の風土を生み出し、ミツバチに愛情をたっぷり注いだ独自の飼育方法と、山口県の自然が育んだ、贅沢な恩恵です。
当園は、この地域固有の自然を最大限に生かし、「人の手が程よく入った里山づくり」を目指して、ミツバチたちのいる養蜂場を中心に、さまざまな農産物を生産しております。
その一か所に、築180年以上の古民家を改装した、はちみつ直売所を設けております。 この直売所、谷合にあるのどかな農村の風景に溶け込む、古~い家屋。 その中は、高波動の特殊加工を施した免疫自然素材でリフォームしており、 扉を開けるとどこか懐かしくも、外観からでは想像できない異世界のような内観に、 ご来店される皆様驚かれ、ほっこりな思い出を持ち帰っていただけます。
直売所では、当園自社製のはちみつの販売だけでなく、自社生産の米粉とはちみつや無農薬の農産物を加工した、シュガーフリー、グルテンフリー、トランス脂肪酸フリーの究極のギルトフリースイーツや、はちみつジェラート、ドリンク、自社製の農産物や健康食品、化粧品など、環境にもよく、身体が喜ぶものばかりを揃えております。
スイーツは、当園パティシエたちが心を込めて、直売所の奥の菓子製造室で、全て手作り製造しております。
ECサイトで全国配送も致しております。まずはECからどうぞ。
そして、身体にも優しく心もほっこりと、この感動は、山口の田舎まで足を運び実際に体験することで、 一生のものとなります。現地でも、皆様のご来園を心よりお待ちしております。
苦労していること・苦労してきたこと
ミツバチの大量死
地域の慣行農家さんが田んぼに大量の農薬や除草剤を散布するため、私たちの育てたミツバチが毎年大量に死んでしまいます。農薬散布の間、ミツバチを閉じ込めたり、高波動水をかけて飛ばないようにしたりと様々な対策を試みましたが、結局、安全な方法はミツバチを山奥に避難させることしかありませんでした。
しかし、山奥は危険で、道路の整備も必要ですし、熊よけの電気柵も設置しなければなりません。近年の気候変動で豪雨災害のリスクも高まっており、ミツバチの安全な居場所の確保は大変困難です。それでも、有機無農薬の農法で農作物を育て、ミツバチとの共存を図っています。
職人育成のための経営の体力
安全で高品質な食材を提供し、環境保護と医療費削減にも寄与することを目指しています。しかし、無農薬の循環型農業は手間と技術が必要で、その分人件費もかかります。技術を習得するまでの間、経営を維持するのは困難です。ファンが増え売上も伸びてはいますが、毎月の人件費や諸経費を賄うのはまだ厳しく、資金繰りにも苦労しています。今後は売上を一気に増やさないと倒産の危機に直面しています。
田舎ならではの受け入れ難い地域性
私たちの活動する田舎では、新参の無農薬農業が受け入れられず、悪口を広められることもあります。10年間協力してくれた地主さんの息子さんが、突然私たちの米苗を全てひっくり返し、関係を断ち切られました。地域活動やボランティアにも積極的に参加しているにも関わらず、一部の慣行農家さんたちからの抵抗を受けています。
山口県養蜂組合の理事長を任された
山口県のベテラン養蜂家さんたちから、山口県養蜂組合の代表理事を押し付けられました。平均年齢75歳の組合員たちは現状維持を好み、クレームが絶えません。組合の財務状況も厳しく、自腹を切って運営を支えています。ようやく組合解散の議決に漕ぎつけましたが、清算業務に手が取られており、再興に向けた取り組みも進んでいますが、多くの障害に直面しています。
活動実績
・2015年
山口市の認定就農者として認定を受け、夫婦で「ときつ養蜂園」を開業。
ミツバチの飼育群数や山の敷地を拡大し、さまざまな農作物を無農薬で生産。
・独自の飼育方法
理系の知識を活かし、特殊な波動水を利用してミツバチの生命力を高める。
農薬、化学薬剤を一切使用せず、残留農薬が不検出の高波動なはちみつの生産に成功。
・2021年
「株式会社ときつ養蜂園」に法人化し、認定農業法人となる。
農業研修生を正社員雇用し、現在は正社員10名のうち6名が農業研修生。志高い有機無農薬農業者を育成中。
・広がる活動
古民家を改装した直売所、菓子製造業、キッチンカーなどで、多くの県外客を惹きつける。
テレビ取材が多く、芸能人や有名人も多くのファンとして定着。
東京のオーガニックイベントなどにも推薦枠で出展し、健康や環境に敏感な顧客が多い。
養蜂見学ツアーは県外の都会からの訪問者に大人気で、体験を通じて根強いファンを獲得。
・地域への貢献
地域のイベント等にボランティアで積極的に参加し、未来創造企業の認定も受ける。
九州大学との共同研究で「高波動」を数値化し、エビデンスを取りながら再現可能に。
高波動な作物をさらに拡大。
・環境への配慮と教育活動
オーガニックを広めるため、周囲の環境に配慮した農園づくりを推進。
空き家となった古民家をはちみつレストランに改装。
講演活動も行い教育にも力を入れ、幅広い分野での活動を展開。
事業・活動を始められた経緯と解決したい社会課題
始めた経緯
学生時代、祖父から「農は尊かろうが、これが人間ぞ」という言葉を受け、山口の田舎で祖父と農村の方々と触れ合いながら、アルバイトで農業を経験しました。当時、大学では数学を専攻していましたが、農業こそが人間の根幹であると感じるようになり、学問に身が入らなくなる時期もありました。
その後、一度は就職したものの、32歳の頃に退職し、農業の道を目指す決意を固めました。
退職後、悪性リンパ腫というガンを患い、1年半にわたる闘病生活を送りました。この期間、日本の食について真剣に考え、オーガニックや無添加の生活スタイルを実践しました。生活の改善により病気を克服できたことで、病気にならないためには高品質な農産物の生産が必要だと実感しました。そして、農業を通じて日本の食の質を向上させることを目指して、農業に取り組むことにしました。
祖父が元・日本養蜂協会の会長であったこともあり、後継ぎではないものの、養蜂を主体としながらさまざまな農産物を生産することにしました。その過程で、農薬によってミツバチが大量死する現実に直面し、無農薬で生態を狂わせない循環型農業の必要性に気づきました。
解決したい社会課題
私たちが解決したいのは、まず衰退する日本の農業の復活です。農薬や除草剤で汚染されていない、ミツバチが住みやすい環境を取り戻し、人類と自然が共存できる社会を築きたいと考えています。
また、自身のガンの経験から、日本の医療費を安全で安心な食の提供により削減したいと考えています。
さらに、高齢化していく地方の方々の現状維持を好む意識を改革し、持続可能な未来を共に築いていきたいと思っています。
将来の展望・目標・VISION・志
・将来の展望
私たちが目指しているのは、社会課題の解決を超えて、志高い農業生産者を育てることで日本の農業を支えることです。これを実現するためには、環境に負荷をかけない有機無農薬の循環型農業が不可欠です。
・目標
地域の環境を守りながら、慣行農家の方々とも協力し、無農薬の循環型農業を実践していきます。目指すは、地域全体が可能な限り自給自足できるコミュニティの構築です。そして、このコミュニティのモデルを全国に広げ、仲間と共に自立分散型のコミュニティを形成していきます。
・VISION
将来的には、持続可能な農業を学ぶための学校を設立し、教育の全てを見直します。お金を目的とせず、お金はあくまで手段とする理念のもと、人材を育成します。ビジネスの根幹には、環境と地域社会への貢献があるべきだと考えています。
企業情報
会社名:株式会社ときつ養蜂園
住所:山口県山口市仁保下郷561-1
代表者名:時津 佳徳
メールアドレス:info@beeslife-farm.com
サイトURL:https://beeslife-farm.com/
SNSアカウント:https://www.instagram.com/tokitsubeeslifefarm/